100円の物を千円で売るって事

2022/8/18更新

100円の物を千円で売るって事

今日は昔話から書き始めるのですが、私がまだ20代前半の新人営業マンだった事の話です。

とあるベテランの営業成績抜群の先輩営業マンが私の目の前にボールペンを一本出して話しかけてきました。

「このボールペン、お前ならいくらで売れる?」

差し出されたボールペンはプラスティック製の安物でしたので、私の答えとしては「はい、せいぜい100円ですね」といったのですが、件の営業成績抜群の先輩営業マン氏曰く

「俺だったら千円でも一万円でも売れるよ」って答えだったのです。

その時は右も左も分からない新人営業マンでしたので、その言葉の意味が分かりませんでした。

忙しい営業活動でその話の事はすっかり忘れていたのですが、あれから20年余りの年月が経過して今になって少し、その意味が分かってきたような気が致します。

100円の価値の物は店頭に並べておいても物の価値=販売価格なのですから、買いたい人が買いに来るのですが、営業マンってのは自らお客の所に行って売りに行くわけですから、それじゃあ営業マンとは言えない訳なんでしょね?

まあ現在の私の営業力で100円のボールペンを千円で販売する能力まで到達はしていないので有りますが、先の先輩、営業成績抜群の営業マン氏のように、なりたいなって思う今日この頃なのです。

追伸
先輩もその時にノウハウとか営業テクニックを教えてくれても良かったんじゃないかなとも思いますが、自分で考えて努力しろって事なんでしょうね。

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