不景気、不確実性の時代の再来といいましょうか、大手企業や状況企業でさえあっけなく倒産してしまう現在ですから、本人の意思に関係なく、状況の変化によって転職を余儀なくされる人も世の中には相当多いのでは無いでしょうか?
今回のコラムではこんなリストラ転職について思う所を書いてみようと思います。
不思議な事に、会社ってのは普通は倒産しないものだ、とか人員整理が始まっても自分は大丈夫で多少給料が下がる事はあってもしがみついていれば大丈夫だって安易に考えている人も少なくないので有りまして、突然の人員整理とか会社の倒産などで、慌ててしまう人も少なくないのではないでしょうか?
よく言われる事で、自分の会社の業績や経営状態はシビアに見ておく必要があって、先行きに不安を感じたら早めに手を打って転職先の確保をすべきって事が書かれていたり致しますが、経営者が一生懸命に業績の回復に努めていて、雇用の確保に奔走している状態では、自分も頑張って貢献して業績を回復しようと取り組む人が日本人には多いのでは無いでしょうか?
このあたりは、会社への忠誠心の大小によって、早めに今の会社に見切りをつけて、転職活動を始めてしまう人と、最後まで頑張る正しい社員とに分かれてくるので有りまして、どっちが良いとも言えませんし経営者の人格に負うところも大きいのでは無いでしょうか?
ただ、リストラ転職に追い込まれてしまう場合でも、企業によっては同業他社からの多数のお声がかかって、転職の草刈り場、逆に言えばリストラ、人員整理、場合によっては倒産によって転職をせざるを得ない状態になっても好条件で次の職場に行ける恵まれた状態の方も少数ですがいらっしゃいますが、多くの場合は自発的な転職よりも、突然の解雇状態でその後の転職活動も準備不足、心構え不足で苦労する方も少なくないでしょうね?
私が思うには転職するとかしないとか、リストラに合うとかは全く関係なく普段から営業職の場合でしたら、営業スキルを高めて、成績を上げ、外部からも一目置かれる存在になって、人脈を築いておけば、突然の状況変化でも特に営業マンの場合でしたら対応できるのでは無いでしょうか?
かれこれ15年ほど前の話になりますが、さる大手の機械メーカーが、大規模なリストラを行い、そのごあえなく閉鎖(倒産)の事態になって事が有りますが、その頃に出入りしていた営業マンは、私の会社からも声をかけましたし、他からも入社のお誘いの話が随分と有ったようで、その営業マンはその中で一番条件の良い企業に再就職されたと聞きました。
そんな訳で営業職に携わる人は、リストラ転職には一番強いと思うので有りまして、普段の仕事ぶりが何かの時に身を助けるので有りますね。