資本主義経済の元では価格は需要と供給の関係で成り立っている事になっていますが、転職市場においてはどんな感じになっているのかを今回は考えてみたいと思います。
新卒の初任給の場合は、景気に連動すると言われていますが、去年の新卒者の初任給より高くする事はいくら売り手市場だといっても出来ませんので、まあ大きく変動する事はないのですが、転職市場の場合は業界の状況ですとか、職種によって人で不足感がとても顕著に発生したり致します関係上、時に転職者の待遇がとても良い状態で募集が行われますし、既に在職している社員も退職防止のために待遇が引き上げられたりって事が有ります。
基本的には転職の場合は、企業が求めるスキルに対して見合った収入や待遇を提示いたしまして、転職希望者がそれに見合っただけのスキルを持っているかどうかって事になってくるのですが、やはり人材が余る程たくさんいる職種や業界ですと、待遇は低く抑えられますし、逆にとても人が足りない場合は、高い収入や待遇を提示しても、なかなか希望の人材が確保できないって事になります。
まあどこの世界でも希少価値の有るものには高い値が付くので有りまして、転職市場や人材においても同じ事が言えるのですよね。
そう考えますと、転職を考えて転職先を探す場合に自分の持っている技量やスキルや経験が果たして、供給過多なのか不足しているのかを考えまして、自分を高く売れる状況で有れば場合によっては、高く買って貰って収入の向上を目指したほうが良い場合もありますし、逆に何の取り柄もないとか、自分の持っている技量クラスの人材なら、沢山存在しているようであれば、転職を諦めるか、場合によっては資格や技術を勉強し直して、転職に備えるって事も有りかもしれませんね。
ただ、営業職に限って言いますと、特殊な営業職を除きまして実力が有る方で有ればどんな、業界に転職してもちゃんと実績を出す事が出来ると思うのですが、中々採用担当者の方は違う業種からの転職者の場合、営業職で有っても中々、経験者として扱ってくれなかったりするんですよね?
追伸
終身雇用制度が崩壊を始めようとしている現代では、ますます能力の有る労働者には引く手あまたで、逆に何の取り柄も無い労働者は就業先を探す事すら難しい状況になってくるかも知れません。
ただまあ、企業に雇ってもらって食わせてもらおうって考え方が、甘い考えなので有りますから、せいぜい自分の能力を高めておきまして、逆に労働者のほうから自分の値段を付ける位になっておきたいですよね?
そんな事が出来るのは10000人に一人だと思いますけどね。