転職を考える際に大企業から名も無い零細企業やベンチャー企業に移る事を本人は全く気にも留めていなくて、希望に燃えていても時として家族の反対に合ってしまう場合が有りますが、その原因と言いますか、近所や親戚の手前、せっかく今 有名企業や大企業、上場企業に勤めているのに、名も無き企業に転職されてしまったら、周りに勤め先を公表できないって理由で転職に反対される事が有るようです。
まあ、大企業と言えば世間の通りも良いですし、銀行で住宅ローンを組む際に優遇されるかも知れませんし、なにしろ世間体が良く、大企業=安定していて給料が高いってイメージが定着していますし、事実その通りなのですから、家族の言う事にも聞くべき点は有るのかもしれません。
逆に零細・中小企業から上場企業に転職が決まった場合ですと、多少収入がダウンするとしても、多くの家族は大賛成でよくやったって事になる場合が多いのでは無いでしょうか?
さて天涯孤独な人を除きまして、転職を考える際には時として、仕事内容や待遇の変化以外にも、会社の規模や知名度まで考える必要が有るのが事実でして、その延長線上で考えますと、知名度の高い大手企業には、人材が集まりやすく、知名度の低い企業においては中途採用でも人材確保に苦労するって構図が見えてきますね?
ただ、転職先の選択において、優良な中小企業は知名度が低く人材確保が大変な分、待遇を良くして大企業と同じような仕事内容でも給与の面では恵まれている場合も少なくないですし、利益を高い割合で社員に還元している企業も存在しています。
ですから転職先の選択においては、知名度も含めて総合的に判断する事をみんな無意識にやっているかとは思いますが、短絡的にあそこは有名な大企業だから大丈夫だろうとか、名前も商品も聞いた事がない企業だから心配だって考えるのは避けた方が良いでしょうね?
もう少し書きますと、資料も統計も無いのですが、巷の話で大企業→準大手企業→中小零細企業の順に転職をしていく人は最後に独立開業する確率が高く、逆に小さき会社から大企業に転職できた人は、そのまま転職先で落ち着いて定年まで全うする人が多いと聞きます。
まあこんな事が本当の事実だとしたら、周りは益々転職に反対をするでしょうが、今より小さい企業に転職しても本人が納得して転職したならば、それはそれで祝福してあげれば良いのでは無いでしょうかね?
大企業はまだまだ安定している所が多いのが事実ではありますが、そんな会社だって最初は零細企業や個人商店から出発している所が大多数を占めている訳ですから、小さい企業に転職したと思っていたら、転職先の企業がどんどん業績を伸ばして、やがて転職前の企業の規模を抜いてしまうって可能性もゼロでは無いですからね?
転職は慎重にって言いますが、まあ未来は誰にも予測不能ですから賭けみたいな所が有るのは仕方がないですからね?