営業マンが転職を在職中に考えて迷っている時に一番気になるのは、他の企業に移っても実績を上げられるかどうかだと思いますが、まあ挫折転職の場合は関係ないですけれど、有る一定以上の営業成績を出していて、更なる収入アップだとかか、人間関係が原因だとか、場合によっては転職エージェントからスカウトの声がかかった場合などでは転職後に結果を出せるかどうかは、一番不安な所だと思いますし、中々推し量る事が出来ないですよね。
これは会社に勤めていて、特定の企業に所属する状態では営業マン個人の営業力よりも企業が持っている信頼ですとか、商品力が販売を左右している場合が大きく、それが有名に企業ほど、大きな企業ほど営業マンの実力よりも企業力が販売実績を左右しているからですね。
話は少しそれますが、名もなき零細企業から有名な一流企業に転職した場合は世間から転職に成功したと思われがちですが、営業マンの場合ですと、名もなき零細企業の営業マンから、一流企業や名前の通った企業の看板で仕事ができるようになりますので、今までよりも仕事がやり易くなる場合が多いですし、前職で平均以上の営業成績を出していたのでしたら、あまり心配する事はないと思いますので、せっかくのチャンスを攫むのが宜しいかと思います。
問題なのはその逆の場合でして、名前の通った一流企業で営業マンとして相当の実績を出していたとしても、本人の実力が関与しているのは10%にも満たない場合だって珍しくない訳で、取引先の企業は個人の営業マンとしてではなく、一流企業の御用聞きに注文を出していたのかも知れませんよ。
そうなりますと、営業マン個人の本当の実力は次に知名度の低い企業に転職して実際に営業活動を行ってみなければ、測る事が出来ないのでして、営業マン本人としても転職後の自分の仕事に不安が出てしまいますよね。
まあ、前向きな人は、この転職でいっしょ自分の実力を試してみようと思いますし、堅実な考えを持った人は転職を諦めますし、何も考えていない人は安易に収入アップや誘いに応じて転職を実行して、時として転職後に思うように会社に期待に応じた営業実績を出す事が出来なくて、転職失敗の結末を迎えてしまいます。
今回は脅かすような内容になってしまいましたが、他の職種に比べまして転職者本人の能力を錯覚してしまう場合も多く、転職成功・失敗の差が大きい職種なのですから、しっかりと自分の将来を考えて行動して欲しいですね。
受け入れ側の企業だって、使える人以外は来て欲しくないのですから。