経営の多角化、多角化経営について

2022/8/15更新

経営の多角化、多角化経営について

全く新しい事業に進出して営業の収益源を増やそうとする経営の多角化、多角化経営については否定的な論評が多いようですね。

しかし、転職市場においては新規事業への進出のために、積極的に中途採用で経験者を募集する事が多く、経験者を優遇する条件の良い中途採用案件が多いのも特徴だと思います。

確かに、新規事業進出に失費して地道に営んできた本業までおかしくなってしまった、など倒産に至る原因としても多角化経営による新規事業への進出が原因として語られる事は多いと思います。

しかし商品の寿命(プロダクトライフサイクル)も存在しますし、収益の分散によるリスクヘッジを考えると、多角化経営の必要性もまた存在すると思います。

多角化経営を成功させる為には、今までの事業で培ってきたノウハウ以外の新しいノウハウも必要になってきますので、その道の経験者を中途採用で戦力に加えていく必要性も高いでしょう。

転職者にとっては、企業の多角化戦略に伴う中途採用は、優遇される場合が多い反面、なにせ今までの実績が無い状態ですので、今後、発展するのか新事業に進出して数年で撤退してしまうのか、未知の部分が多い訳ですから、リスクもまた、高いのでして、この辺りは転職を考えている人が良く考えて転職する必要はありますね?

個人的な、経営の多角化戦略についての意見を書きます。

まず思うのが、多角化経営のために新規事業に進出して100%成功を収める事自体がナンセンスって事だと思います。
今の日本で、新たに事業を起こして法人を設立した場合の、設立後5年の企業の生存率は10%~20%程度と言われていまして、圧倒的多数の新規開業で設立後5年以内に倒産の憂き目に合っているわけです。

そう考えますと、多角化経営で新規事業に乗り出した場合、おそらく新規開業よりも相当高い確率で、収益を出しているのではないでしょうか?

まあ全く新しい事業に進出よりも、徐々に商売の巾を広げていく事は、多くの企業がやっている事ですからね。

転職市場において経験者を高待遇で募集している求人情報の中には、新分野進出に伴う募集も多いので、冷静な判断で応募してみてください。

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