関西弁の営業マン

2022/8/16更新

関西弁の営業マン

日本中に営業マンは存在しているので有りまして、その営業マンも出身地で仕事をしているとは限らず、転勤やその他諸々の理由により、関西出身の営業マンが関東で働くって事も珍しくないと思いますが、何故か関西出身の営業マンだけは少し話をしただけで、関西出身って判ってしまう場合が多いと思います。

地方から出てきて直ぐの状態であれば、東北出身とか九州出身の営業マンも、まだ地方訛りが残っていて、なんとなく出身地が推測できたりするのですが、多くの場合は1年、2年と首都圏で営業マンとして働いていますと、どこの出身地だかわからなくなって、まるで東京出身のような話し方になっている場合が多いのですが、関西出身の営業マンだけは、何年たっても言葉の端々に関西弁、又は関西風の言い回しが残っていまして、ちょっと話をしただけで、関西出身者だとわかる場合が多いように思います。

実は私自身が関西出身の人間(京都出身)なので、なんとなく思うのですが、営業の世界において、お客との折衝や厳しい商談の場面を切り抜ける時に、角が有る標準語よりも、角が丸まった関西弁のほうが、向いているので・・・が理由ではないかと想像します。

例えばお客から値引き要求をされた場合の断り文句ですが、

「出来ません、無理です」では結構冷たく聞こえてしまいますし、標準語で丁寧に話しますと「大変申し訳有りませんが、そのご要望には沿いかねます」とか「出来かねます」では、使い方によっては慇懃無礼になってしまったり、回りくどく話をする事によって、真意が伝わらなかったり、誤解が発生してしまう場合が有りますが、関西弁ではどうでしょうか?

「社長~そらあきまへん、無理でっせ」文字で表しますと、微妙なイントネーションの表現が出来案へんけど、関西弁でしゃべったら、なんとなくやらいかい、感じになりますやろ。

それと、関西弁の場合はテレビラジオなどで、関西弁を使うタレントが多数出ていますので、普段使ってもちゃんと意味が通じるって所も大きいのではないでしょうかね?

例えば、桂三枝さん、笑福亭 鶴瓶さん、笑福亭仁鶴さん、笑福亭鶴光さん、月亭八方さんなど上方落語出身の方をはじめ、全国区で活躍する方が多いですから、普段使ってもそれほどの違和感も無く、ちゃんと意味が通じるって所も大きいのではないでしょうか?

さて、こう考えますと関西出身の営業マンは全国の何処に転勤になってもそのままの言葉で営業マンとして勝負できるって思えますが、東京出身で標準語しか話せない営業マンは、地方に行って、標準語ではなかなか地元の人相手の営業活動が、上手くいかない場合が出てきそうですので、関西出身の営業マンのほうが得なような気がします。

まあ、出身地がどこであろうと、本質的な人間性には全く関係の無い事なのではありますが、都内で仕事をしていまして色々な営業マンとお会いする機会が有りますが、何故か九州とか東北出身の方だなって思う方に会う機会が非常に少ないので有りまして、人口比で考えるとどこの地方出身の方もそれなりにいらっしゃると思いますが、何故か関西出身の方だけは、ちゃんと判るので有りますね?

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