会社員には様々な職種が有りますが、営業マンで有れば上司からの指示を待っているだけの指示待ち族では、先々営業力が伸びる要素は少なく、管理職にとっても”自分が一から十まで指示しなくても自分で考えて工夫して仕事してくれよな”って感じでは無いでしょうか?
まあ指示された事すら満足に遂行できない営業マンよりは、ちゃんと指示した事をやってくれるだけマシって場合も有ると思いますが、出来れば指示を待っているだけの営業マンは作りたくないと思っているのでは無いでしょうか?
さて、このような営業マンが出来てしまう背景には大きく分けて2つ、上司が原因である場合と、本人の資質が原因である場合とに分かれてくると思います。
上司が原因で指示待ち営業マンが発生してしまう背景には、こんな状態が考えられるのでは無いでしょうか?
・部下に対して細かく指示を出して、指示以外の動き(活動)に関しては、創意工夫も頑張りも認めない場合
・前向きなチャレンジで失敗に終わった場合に、厳しく叱責したり、重箱の隅をつついてしまうタイプ。
特に後者の場合ですが、どんなスーパー営業マンで有っても、100%成功する事は皆無ですし、多くの失敗から学びながら自分なりの営業ノウハウを蓄積していくので有りまして、前向きの創意工夫やチャレンジに対しては、温かい目でアドバイスを行なう必要が有るでしょうね?
実は指示待ち営業マンが発生してしまう背景の大部分は上司の部下の管理育成指導の結果生み出される場合が多く、指導方法によって指示待ち営業マンは発生しないと思いませんか?
勿論、部下の失敗やミスに対しては、タイムリーに注意が必要ですし、時には厳しく叱責する必要も有るのでは有りますが、部下が萎縮してしまったら元も子も無いわけですし、部下だって人間ですから社内で、注意されたり叱責される事は避けたいと思っている訳です。
で、言われた事だけちゃんとこなしておけば、何も言われないのであれば、上司の指示を待っているだけのほうが、非常に楽なわけですから必然的に楽なほうに身をおいてしまうって訳ですよね?
こーゆー状態になっていると、社内の営業会議や戦略会議などミーティングの場を設けても、発言は少なく場合によっては一部社員や管理職の独演会状態になってしまっていると思います。
このあたりは管理職/上司の手綱さばきって言いますか、加減が必要なのと、答えが探し出させるって手法が必要なのでは無いでしょうか?
上司は自分で答えを持っていても、問題提起のみで解決策は部下に考えさせてやらせて見るって手法ですね?
まあ見ていられないって感じで細かく指示したくなる場合も多いでしょうし、使えない上司になりますと、失敗は全て部下の責任で、成功は全て自分の手柄って感じの人も中にはいるようですが、部下を育てれば自分が楽になるって事を肝に銘じるべきでしょうね?
唯一ついえる事は、指示待ち営業マンだって何時かは部下を持つようになりますし、定年までそのままの状態ではいられないって事でしょうね?