営業力の向上を願う営業社員は多いと思いますが、王道は有るのでしょうか?
書店をはじめ、ネットの世界でも営業力向上の方法、マーケティング、話し方、セールス手法の書籍や情報はそれこそ山ほどあります。
ネットの世界でも親切に営業力向上のための無料レポートを配っているサイトもあります。
ただ私が感じるのが、営業のノウハウ本や、ネット上の営業力向上に光を見出そうと思う方の中の多くが営業の基本をしっかりやらないで、安易にノウハウ本やレポートに頼ろうとしているのではないかと思っています。
基本的な動きと合わせて一番重要なことは”知る事”です。
この”知る事”をやらないで、営業力の向上を目指すのなら、土台をしっかり作らないで、その上にビルディングを建てようとするようなものです。
中には口先三寸で自分の扱っている商品知識も無いのに、人間関係の構築の上手さで、営業成績を上げる営業マンの方もいらっしゃいますが、そんな技量も無い方は、先ずは自分の扱っている商品の知識をしっかり身につけることが先決です。
自分の商品やサービスの知識が身に付いたら、ライバル社とか、市場の知識をしっかり付けることが必要になってきますね。
自分を知る事は難しく大切な事です。
相談できる上司がいれば、自分の事を客観的にみてもらいましょう。
これが出来てから、次のステップに進む事が大切です。
つきつめれば、営業マンは知る能力と伝える能力が両輪になってきます、ですので第一歩として知る能力・情報を集める努力が土台となって伝える技術が上に載ってきますので、なによりも知る努力や勉強が必要になってくると考えます。
持っている情報が少なく、話のポケットが少ない営業マンでは、直ぐに底が割れてしまって、継続的に安定した実績を出す事が難しく、ベテラン営業マンになって多大な人的ネットワーク(人脈)を築いていても、やがて顧客は離れていってしまうかもしれません。
営業力向上とは情報の蓄積と伝える技術の向上が根幹に有るのです。
この根幹の考えが判っていれば、後は経験値を上げるといいますか、場数を踏むってある程度の年月が必要になってくるので有りまして、営業経験が足りないだけであと少しで売れる営業マンに変身できる方も、一杯いらっしゃるのが現実だと思います。
この経験値なんてのは実際には数字では現れませんし、営業マン本人だって日々の変化には全く気が付かない代物なのでは有りますが、1年とかの歳月を経過して本人も回りも営業力が向上したなって思うんことでしょう。
ルート営業など固定客を訪問する営業マンの場合、特に経験が浅い営業マンほど、テリトリーや担当を変更して様々なお客に接する機会を増やしたほうが良いでしょう。
同じお客ばかり訪問していても、途中で経験値が余り上がらなくなりますので、管理職の方は例え上手く仕事が回っていても、若い営業マンは定期的に受け持ち地域を変更したほうが本人の為になると思います。