営業ツールとしての名刺

2022/8/13更新

営業ツールとしての名刺

営業マンの必須アイテム、絶対必要営業ツール、それは名刺です。

名刺に関しては、顔写真付きや、変ったところでクジ付き名刺、三つ折り名刺、QRコードの印刷された名刺、香りつきの木でできた名刺など、古くからある営業ツールですので、色々頭を絞って出てきていますが、顔写真の入った名刺とQRコードを活用した名刺以外は、なかなかメジャーにはなってこないですね。

まあ貰った名刺は場合によっては営業ツールといいますか、営業上の大切な資産にはなりますが、中々名刺が強力な営業ツールにはなりえないものです。

では強力な営業ツールになり得ないからといって、名刺無しで営業は出来ないのです。

つまり、名刺の存在意義として一番大きいのが、初対面の方と名刺交換を行なったり、名刺を渡す行為が、一種のセレモニーではないですが、営業の第一ステップとして名刺交換、又は名刺を相手に渡す作業があるわけです。

人によっては名刺に非常に凝ってる方もいらっしゃいますが、私はノーコメントにしておきましょう。

ただし
名刺入れだけは、皮で出来たちゃんとした名刺入れを持つべきだと思います。

※名刺入れの意味
名刺入れは自分の名刺を入れておくべきものですが、座布団でも有ります。
つまり、初対面の相手と名刺交換を行なって、テーブルに対峙して座ったときに、相手の名刺の下に自分の名刺入れを置いて、その上に相手の名刺を置く訳でして、つまり相手の名刺の下に敷く座布団なのです。

ですから、ちゃんとした皮で出来た名刺入れが望ましいわけです。

正しい名刺の交換方法

営業会社に入社した際に、最初のビジネスマナー研修で名刺の交換方法を教えてもらえるとは思いますが、基本的な名刺の交換方法は次の通りです。

名刺交換の基本

  • 相手の名刺は両手で受け取る
  • 机の上などでなく、原則立った状態で名刺交換する
  • 名刺を差し出す際は、自分の名刺が相手に見やすい方向にして渡す
  • 相手の名刺は(できれば)自分の胸より上の位置で受け取る
  • 自分の名刺は、相手の名刺よりも低い位置に差し出す
  • お互い営業マンの場合、お互いの名刺を下へ下へなんてこともありますw
  • 相手が複数居る場合は、上役の方から順番に名刺交換を行う
  • 相手の名刺を持つ時は、余白部分を持つ(相手の会社名、会社ロゴ、名前などの上に指をおかない)

相手の名刺を受け取ったら

  • 名刺を受け取った後に会議室などで商談を行う場合は、相手の名刺をカバンにしまわずにテーブルの上(自分の左側)に並べる
  • 相手が一名だけの場合は、自分の名刺入れの上に相手の名刺を乗せておく
  • 相手が複数名の場合は、一番上役の方の名刺を名刺入れの上に乗せる
  • 会議室で打ち合わせを行う場合は相手の席順通りに並べておくと相手の名前を覚えやすいでしょう
  • 商談が終わった後に名刺をしまう
  • 相手が名刺をしまうタイミングで、または相手が名刺をしまうタイミングよりも後に名刺をしまう
  • 先にしまおうとすると、早く帰りたいと思われるため。

その他、名刺交換のマナー

  • 名刺切れに注意
  • 名刺切れしないよう、多めに名刺を持ち歩きましょう。
  • 名刺が折れ曲がったりしないよう、名刺入れに入れておく
  • 名刺を忘れた場合、名刺が切れてしまった場合は
  • 「あいにく名刺を切らしておりまして」と謝罪し、社名と名前を名乗る。重要なお客様には商談終了後に名刺を郵送するとなお丁寧でしょう。
  • 複数名で訪問した際、自分が下請けだったりして名刺を渡せない場合は
  • この場合も「あいにく名刺を切らしておりまして。」と謝罪しましょう。営業マンが一緒に訪問した方の下請け会社や協力会社などで、社名を名乗れない場合は、あえて名刺を出す必要はありません。その場合、同行営業する方に事前に確認しておきましょう。

受け取った名刺は営業資産

名刺は大切な営業ツールだと言って、凝ったデザインの名刺を作ったり裏面に工夫を凝らす営業マンや企業も増えてはいるようですが、本当の意味での「名刺は大切な営業ツール」と言うならば、自分の名刺と交換で受け取った相手の名刺こそが営業としての資産になってくると思うのですが、貰った名刺の管理がおろそかになっている営業マンは実に多いと思います。

貰った名刺は机の中にしまわれてそのままって事も非常に多いのですが、少なくともちゃんと整理しておくべきですし、最近では連絡がとりやすいメールアドレスが記載してあるのが一般的ですから、ちゃんと貰った名刺は整理して活用することこそが、営業ツールとしての名刺の役割だと考えます。

追伸

忘れてはいけないのが名刺の整理整頓でして、気が付くと名刺入れは貰った名刺で一杯になって、机の上にも散乱していて、いざ必要な時にはさっぱり何処に行ったか出てこないなんて事は無いでしょうか?

最近は携帯電話に必要な情報をさっさと打ち込んでしまう営業マンも増えているようですが、それはそれで携帯が故障したりすると、大変不便な状態なってしまうんですよね?

一日に何人ものお客と名刺交換する営業マンは、それなりの時間を名刺の整理に費やす必要が有るのですよね?

おすすめの名刺管理アプリ

私は、「Eight」という名刺管理アプリを使っています。

「Eight」というアプリは、受け取った名刺を写真撮影するだけで会社名、住所、メールアドレス、名前、電話番号などの主要情報がデータ化され、名刺の写真データも一緒に管理できるという優れものです。

名刺データはクラウド上で管理されるので、スマホが故障したり、スマホを機種交換した場合も新しいスマホにログインすると管理している名刺一覧を見ることができます。

名刺管理アプリの「Eight」を使用すると、名刺交換を行った日付も自動で管理でき、相手も同じアプリを使っている場合は相手の所属が変わった場合にその履歴も見られます。

私の所属するIT業界では、「Eight」というアプリは業界標準のようです。多くの営業マンや経営者がこのアプリを使っていますのでおすすめです。

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