架空売上の方法

2022/8/15更新

架空売上の方法

どうしても売れなければ会社に帰れないとか、あと少しで目標達成だが、どうやっても売れない時はどうしますか?

営業マンの中には架空売上でその場をなんとかしようとする人も出てくるわけですが、今回はその架空売上の方法と、それについて思うことを書いてみようと思いますが、決して真似しないで下さいね。

■取引先にお願いして架空売上を立てさせて貰う(ルート営業の場合)

これは非常に良くある手口ですが、どうしても販売目標に届かないルート営業マンが、懇意の取引先に訪問してこんなお願いをします。
「社長、この商品をこれだけ伝票を入れさせて下さい、入れた商品は来月になったら赤伝を入れて引き上げますので、支払いなどご迷惑をおかけしません」ってね。
これは伝票操作による架空売上の手口でして、大掛かりな粉飾決算にもよくこの手口が使われます。

まあ、無駄な伝票操作や商品の移動にかかるコストを考えれば、やらないほうがよっぽどましなのですが、責任ある営業社員でも、手を染めてしまう場合があります。

■本当の架空売上

顧客管理がしっかりしていない商材ですと、売れてもいないのに架空のお客(場合によっては実在のお客)に売れた事にして、代金の回収前に、他に販売先を探して穴埋めをする。

その他、クレジットの与信を利用して、売れたけど結局与信が通らなかったので、返品になるストーリーも有るようですが、営業マンとして一人前になりたければ絶対にやってはいけないのです。

※一部の業界用語?で営業マンの架空売上を”天ぷら”とよぶ場合があるようですが、架空売上→空売上→から揚げ→天ぷら なのだそうです。

※企業として営業マンの架空売上を防ぐには、売上のチェックや入金の確認、販売実績の台帳の管理などを厳密に行なえば営業マンは架空売上を計上する事は出来ないのですが、営業マンが架空売上でその場を取り繕うことが出来るのであれば、その会社の管理はずさんだと言えます。

追伸
拠点長や営業管理職の中には、自分の部署の売上達成の為に部下の架空売上を黙認してしまうとんでもない方もいます。
営業マンが行なうならまだしも、拠点を預かる責任者がこのような行為を行うことは厳に慎むべきでしょう。

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