営業社員研修ですがいまだに管理者養成学校のように、大声を張り上げる事が目的の研修も巾を効かせているのは何故でしょうか?
私自身も、泊り込みの合宿訓練に参加した経験も有りますし、合宿での営業社員研修に参加して帰って来た営業マンを何人も知っていますが、大声張り上げ気合気合型の合宿訓練を受けて、営業成績が上がった事例も見たことがないのです。
私の言っている合宿での営業社員研修とは
朝早く起床して、ラジオ体操をやって、発声練習を行なってランニングをやって訳の分からない営業マンの心得みたいな文章を丸暗記させるような、合宿訓練の事です。
まあ研修から帰ってきて1週間位は前と変ったような気がしないではないのですが(それもただ声が枯れていて声が大きくなっているのでそう感じるだけ)、10日も経てば研修参加前と変らない人間ばかりでしたね。
※賢者は愚者からも学び、愚者は賢者から何も学ぼうとしない って有名な格言はありますが、少なくとも日数をかけただけの得られる物は無い研修でした。
さて、その営業社員研修ですが費用を払って外部の研修施設に社員を送り出すのであれば、よっぽど社内のベテラン社員が講師になって、部下を研修する事に力を入れたほうが、企業にとって為になりますね。
実は、研修を社内で行なってベテラン社員に研修の講師をやってもらいますと、研修を受ける部下や新入社員よりも、研修の講師を行なうベテラン社員のほうが、いろいろな意味で成長をするのであります。
追伸
営業社員研修にとって一番大切な事は、考える能力を向上させること、考える習慣をつけさせる事では無いでしょうか?
営業の現場では、毎日が同じ事の繰り返しではなく、日々状況が変り、様々なタイプのお客を相手に営業活動を行なう必要が有りますので、営業マンが考えて解決策を頭の中から搾り出す能力が必要になっています。
営業現場での問題に対する答えは必ずしも一つとは限らないって事では無いでしょうか?
その昔聞いた話で”全ての道はローマに続く”の本当の意味ってのを聞いたことがあります。
ある目的を達成する為に道は一つじゃないって事だそうです。
営業社員研修で、大声を出して体を動かしてきただけってのは論外だと思いますが、研修で色々考えてきたのではなく、考える習慣をつけてきたってのが望ましいと思います。
但し、経営者の方の中には社員は考えないで言われたとおりに働けば良いと思っている人も少数ですが存在するとは思いますが、営業マンに必要なのは考えて改善する事ですからね。
追伸
社員研修で思ったように成果が出ないとか効果が出ない場合ですが、研修を受ける側の取り組み姿勢が問題なのか、研修内容や講師の技術の問題なのかって話になると思いますが、特に最近の若手はちゃんとマニュアルなり理論だって説明をすればちゃんと理解する人が多いと思いますよ。