企業の中には営業社員に(社内的な地位を別にして)、対外的に名刺に肩書きを入れる場合が有ります。
簡単に書いてしまいますと、入社して三ヶ月しか経っていない営業マンの名刺に「主任」「リーダー」「チーフ」「マネージャー」の肩書きが入っていたり、部下はいないのに課長とか部長の肩書きの入った名刺を営業マンに持たせる事があります。
これは、日本がまだまだ肩書き社会でありまして、全く同じ中身の人間でも名刺の肩書きを見て、何も入っていない営業マンより、営業部長とか書いてあったほうが、信用されてしまう場合がある為に、企業によってはこのような、肩書きの大安売り状態の名刺を営業社員に持たせて営業に回らせている場合があります。
逆に大企業はその辺りはしっかりしていますので、40代は多くの人が主任・係長とか、対外的な肩書きと、社内的な地位が一致しています。
これは、肩書きとかで相手を判断する人がまだまだ多いですし、権威主義的な日本人が多いので仕方がない事なのでしょうね?
企業としても、取締役は別として主任だろうが部長だろうが肩書きを発行するのは企業の自由ですから問題は全く無いのです。
企業によっては出来るだけ肩書きを減らしてフラットな組織を構築して社員同士を呼び合う時も、肩書きではなく「さん」付けで呼び合う企業も多数ありまして、社内的には肩書きを意識していなくても、法人相手ですと肩書きが有る無いで扱いが変ってくる事は少なくありませんので、名刺にはそれなりの肩書きを入れる場合もあるようです。
とある企業の人事担当者に聞いた話ですが、人によってはやる仕事は全く同じで給料が同じで名刺の肩書きだけ係長から部長に変った所、振る舞いまでが少し変化してきたそうです。
この辺りは、取引先や売り込む相手(売り込む層)によっては対外的な肩書きを入れた名刺を活用しても良いのではないでしょうか?
追伸
私も昔、ある企業で営業担当として働いていた時に、社内の地位とは違う、重い肩書きの名刺を持って営業した事があります。
※確かあの時は入社早々 係長でした。
確かに、係長の肩書きを持って相手企業に訪問することによって、相手に対応してもらった事もあるのではないかと思っています。
本当は肩書きよりも中身なのですが、中身は簡単にはわかりませんので営業マンに限らず肩書きで相手を判断してしまうのは仕方が無い事なのかもしれませんね。