二重価格とは?って言っても正確に二重価格の定義が有って正確に線引き出来る場合ばかりではないと思いますが、営業/販売の世界では二重価格ってのは幅広くその現象が出ていると思います。
数年前でしたっけ?家電販売の世界では二重価格を是正する為に、定価や希望小売価格をメーカー側で設定しない商品が出てきまして、販売店側は何割引って表示をしなくなりまして、販売価格のみの表示になってきたのですが、導入答当時には色々な意見、特に消費者側からは分かり難いって声が上がったような気がしますが、今ではすっかり定着しまして、お陰で家電販売の世界では二重価格の表示や提示ってのがほぼ無くなって来たのでは無いでしょうか?
ただ他の業界を見てみますとまだまだ、これは二重価格じゃないかって思うような表示が結構あるので有りまして、例えばインテリアの世界ではカーテン、エクステリアの世界では物置なんかに残っているような雰囲気で有りまして、多くの販売表示が40%オフ以上の表示になっていまして、定価ってのが意味を成さなくなっていると思います。
私が思うには消費者が商品を選別して支払う代金と商品の機能や品質を比べて正当な評価が出来るようになってきた業界や商品ってのは、二重価格がおきにくく、逆に消費者が物と価格のバランスって言いますか、提示価格のバランスが見極められない場合が多いような商品や業界では二重価格が発生しやすい土壌が有ると思います。
メーカーとしてはメーカー主導で市場での販売価格をコントロールしたいってのが本音として有るとは思いますが、物も情報もどんどん出てくる今の日本においては、定価って概念がどんどん減ってくるのでは無いでしょうかね?
ここで話を営業マン関係の話に持っていきます。
定価の意味が薄れる二重価格や、定価がなくなってきますと、営業マンは値引き巾ですとか割引率といった、値引きでの勝負が出来なくなってくるのであります。
そうしますと、必然的に営業マンは提案力とかセールストークといった、営業マンの実力がより営業成績に反映してくるので有りますから、力の有る営業マンは益々売れて、値引き販売、価格勝負しか出来ない営業マンってのは、更に売れなくなってしまうのでしょうか?