営業の世界の言葉が発祥では有りませんが見習いの状態、つまり誰かの(先輩営業マン)と同行して、何をするわけではなく兎に角、先輩の行動や営業現場でのテクニックを見て、勉強するために同行している状態(同行している新人営業)を鞄持ち、又は鞄持ちの状態と言いますね?
実際に、先輩営業マンの鞄を持っている場合は少ないと思いますが、多くの新人営業マンは鞄持ちを大なり小なり体験することから仕事に入っていく場合が多いと思います。
さてこの鞄持ちの状態での新人営業マンですが、先輩営業マンが客先に訪問して営業するさまを注意深く見て、大事な事はメモを取る新人営業マンもいたかと思えば、ただ黙ってつったっていて、何も頭に入っていない営業マンもいます。
これを新人営業マンの資質の一言で片付けてしまうのは簡単ですが、新人営業マンにも出来るだけ早く一人前になって戦力になってもらう必要が有りますので、新人営業マンに先ず鞄持ちから体験させる場合でも、やはり先輩の指導が必要でありまして、ただ黙って付いて見てろではいけないと思います。
お勧めの方法としましては、鞄持ちで付いて回る新人営業マンには、後ろで見ているだけでなく先輩営業マンとお客が話している内容を全てメモに取らせる事をお勧めします。
この要点をメモにとってまとめる作業は、あとあと自分の営業活動にも役に立ちますし、先輩営業マンとお客の会話を注意深く聞くようにもなってきます。
あとは、一件のお客への訪問が終わったたびに、感想とか自分ならどのように提案するかなど兎に角新人営業マンの方には、考えさせる事、考える訓練をする事が非常に重要だと思います。
あとは徐々に提案書の作成の下書きを作らせて見るなど、考える訓練を形にしていく訓練に進めていけば良いのではないでしょうか?
こやって書いてみますと、鞄持ちの新人営業マンを同行して営業に出る先輩営業マンも、ただいつもどおり普通に働いていれば良い訳でなく、考えて行動する必要が出てきますね。
※勿論、OJTの一環ですから当たり前の話では有りますがね?
余談ですが、あまりうだつの上がらない営業マンに後輩が出来て、後輩を連れての営業をするようになった途端に、随分と人が変わって後輩のお手本になってしまうような場合がありまして、これは別の意味での、OJTの効果ではないでしょうか?
追伸
新人営業マンを鞄持ちで先輩営業マンに同行させる場合、出来る限り色々なタイプの先輩営業マンに同行してもらうほうが、より効果が上がるようです。
本当に鞄を持たせるのは、止めたほうが良いと思いますがね。