営業マンが商品を販売するフィールドは様々でありまして一般個人宅への訪問販売から、企業全般に販売を行う商材であったり、特定の業界にのみ販売を行う特化商材であったり多種多様で裾野が広いのですが、特定の業界に特化した商材を販売する業界で、数社が販売にしのぎを削っているような販売現場では、暗黙の(書面や明文化されていない)業界ルールや紳士協定が存在する場合が有ります。
もちろん公に業界関係者が集まって合意の上で取り決めた業界ルールも数多くあります。
いわば慣習のような形で、営業マンから営業マンへ引き継がれて形を変えながら存在する業界ルールや紳士協定が存在している業界も多いと思います。
まあマナーと言いますか心得のような内容も含まれていると思います。
・あからさまにライバル他社の欠点(悪口)を指摘しない。
とか
・顧客獲得のために赤字販売を行わない
とか
・ライバル企業の営業マンを引き抜かない(ヘッドハンティングしない)
などが、長い期間をかけて何時の間にか出来ている場合が有ります。
このような業界ルールと紳士協定については良い面も少なからずありまして、業界秩序ですとか健全な状態が保たれる一因になっていた部分が有ると思います。
ところが最近になりまして、やった者勝ち、販売する事が先決で売れてしまえばこっちのものといった考え方で、古い業界に新しい新興企業が進出してくる例が増えているようです。
正当な商行為を行う=法律に触れていない って考えを公言する人がマスメディアに登場したり致しますが、それは少し違うんではないかと感じる方も多いのではないでしょうか?
短期勝負で短期間に業績を伸ばす事だけを念頭に、市場が商売にならないほど変化してしまったり、顧客の信用を維持できなくなるような業界にしてしまっても良いのでしょうか?
古くから特定の業界の老舗として商ってきた企業も新興企業に引きずられる形で、慣習や業界ルールや紳士協定を忘れて販売戦略上、対抗措置をとっていかないと、急激な売上の低下で背に腹は代えられない場合も有るようですが、必ずと言って良いほどしっぺ返しを食ってしまっていると思います。
この傾向は今後も続いていくのでしょうね?
追伸
特定企業の名前を出して書きたかったのですが、諸事情により書きませんでした。
その為に分かり難い内容になってしまった事をお詫び致します。