営業マンが客先に初めて訪問する場合や、電話で訪問のアポイントを取る場合、知名度が高い企業と誰も知らない企業の場合を比べますと、知名度が高いほうが初回訪問はしやすいと思います。
これは私自身に経験があるのですが、上場企業の営業マンとして初対面の相手に電話をかけて初回訪問のアポイントを取る場合ですと、殆んどの場合はスムーズにアポイントが取れて、実際に訪問してみましても、すんなり応接室に通される場合が殆んどだったのですが、その後 独立して自分で会社を立ち上げてからは、同じように電話をしてもアポイントが取れませんし、とにかく同じ事をやっていても結果はまるで違っていました。
飛び込み営業にしましても、アポイントを取ってからの訪問営業にしましても知名度の違いによって、アポイント獲得の成功率が天と地ほども違うわけですから、営業効率や販売効率もまた天と地ほどの違いが出てきます。
販売価格にしましても、世間に一流メーカーのお墨付きを貰っている状態であれば、正当な利潤を確保しての販売が出来ますが、無名の状態であれば適正利潤を確保する事にも努力が必要になってきますね?
これは逆の立場(お客の立場)で考えて見ますと、当たり前の話でして誰もが知っている一流企業の営業マンと、何処の誰かわからない営業マンと対応が違うのは当然と言えましょう。
そんな事は誰でも分かる事で有りますので、多くの企業では自社の知名度アップやイメージの向上に取り組んでいるわけですね?
※企業の知名度向上といいましても、一般消費者向けに広く知名度の向上に取り組む場合と、特定の業種業界にだけ告知を行なう場合が有ると思います。
資金力が有れば、テレビをはじめとする各種メディアの露出を行なう事で、短期間で知名度の向上を図ることが出来ますが、相当の資金を必要としますのでおいそれと出来る企業は少ないのではないでしょうか?
そうなってきますと、頼りは自社の営業マンになってくる場合も多いようでして、営業マンが車で移動している企業などでは看板車と呼んで、営業車の横も後ろも場合によっては天井まで自社名や自社商品名を書いて、営業で外回りをしている企業も多く見かけますね?
個人的な意見ですが短期間で企業の知名度向上させる方法をとった場合は、資金投入額が大きく、途中で止めてしまいますとあっという間に忘れられてしまう特性が有りまして、短期間の知名度アップを図ると同時に、売上に反映させられませんと、息切れしてしまう場合が多いと思いますが、営業マンを主体にして1年、2年とかかって企業の知名度を上げてい追った場合は、浸透に時間がかかりますが、落ちてくるスピードも遅いのではないでしょうか?
つまり会社の規模や資金力に見合った知名度向上の方法を取ることが大切なのでありまして、短期間に知名度を向上させる妙案は少ないって考えたほうが良いと思います。
追伸
ローマは一日にして成らずって言いますが、企業の知名度に関しても同じ事が言えるのではないでしょうか?