だれが何と言おうと、同じ商品ならより高く売るのが仕事なのでありまして、競合状態になってしまってライバル企業より圧倒的に安くすれば売れる場合が多いと思いますが、販売価格を安くして販売する事は、誰でも出来ると言ってしまって良いと思います。
出来る営業マンは普段から1円でも高く販売するためにはどうするかを考えています。
これは、実際に高く販売しなくてもお客が価値を感じる価格と、実際の提示金額の差が大きければ大きいほど、販売に成功する確率が高くなりますので、営業マンは普段からより高い金額で販売する事を考えて普段の営業活動を行なう事が大切だと思います。
つまり10円の商品を説明や使い方の提案や資料などで100円以上の価値を感じてもらえれば、10円でも50円でも販売が可能になるわけです。
もう少し書きますと営業マンが普段販売している商品を(実際に販売しなくても)倍の価格で販売する為には、どんな営業活動をお客に対して行なえば、倍の金額で販売できるかを普段から考えたり実行する事によって、営業の腕が上がってくる事になります。
確かにお客の前では、出来るだけ安く販売しようとしている演技力は必要かとは思いますが、実際に出来るだけ安く、ぎりぎりの販売を行なっていれば、勿論の事 利益は出てきませんし、営業の腕も経験もお客への提案力も上がってくる事は無く、単に安くして販売しているだけで終わってしまいますので、営業マンとして大成はしないと思います。
ですから決められた販売価格で販売しなくてはならない商品は決められた価格で最終的には販売をすれば良いのですが、それでも倍の販売価格で販売を成功させる場合には、どのような販売手法をつかったり、どんな資料を作成したりプレゼンテーションをすれば良いのかを考えてみる事は、営業のスキルを向上させるのは非常に有効な事なのであります。
営業マンの中にはお客に言われなくてもどんどん値引いてしまって、粗利益がゼロに近い状態で販売をしてしまう営業マンもいるようでして、営業マンとしてはお客に喜んで貰っているだろうと考えているかと思いますが、何の為に営業マンが営業活動をしているのかを考えてみたほうが良いと思います。
より大きく考えれば、より高く販売して利益を出して、自分や会社や社会に還元する事が目的なのですから、営業マンはその為の努力をしていく事が大事になってくるので有ります。
追伸
立場が変わってお客の立場(買う立場)になれば出来るだけ安く購入しようと思うのは、当たり前の事で有りまして、お客が営業マンに対して値引き要求をしてくるのは当然の事ですから、営業マンも当然の事として、より高く販売が出来るように努力する訳なので有ります。
つまりお客が値引き要求してきた事が値引きの理由にはならないわけで有りまして、具体的にライバルの攻勢やなどが有って初めて値引きの理由になるので有ります。