販売の世界では諸事情により販売価格の値上げ、又は値下げを行なう場合が有りますが、日本には昔から大義名分って言葉がありまして、販売担当の営業マンは値上げ理由/値下げの理由を説明する必要が出てくる場合が多いですよね?
※大義名分
行動を起こす場合などに、正当な理由を説明して世間の納得を得る儒教からきた考え方
大義名分がはっきり出せない場合などはキャンペーンと称して実質的な値引き(値下げ)を行なう場合が有りますが、まだまだ日本の企業では、値上げする場合も値下げする場合も、何らかの理由を営業担当者がお客に対して説明する場合が多いと思います。
よくある値上げ理由
・原材料費や人件費の高騰の為
これは比較的、理由として説明しやすい値上げ理由になりまして、よく目にしたり耳にする事が多いと思います。
・仕入原価が上がったので
まあ仲の良い顧客と営業マンの関係では諸事情によりで済んでしまう場合も多いかと思いますが、実は値下げよりも値上げのほうが、取引先との交渉ごとを別にしますと、理由は付けやすいと思います。
私の意見としては値上げよりも値下げのほうが説明を考えてしまう場合が多いのではないかと思います。
企業の目的の一つとして利益を出す事がありまして、自ら値下げをする場合にちゃんとした理由が必要な場合が多いと思います。
又、継続的な利用料金などの値下げは既存のユーザーからも支持されますが、継続的な料金が発生しない販売などですと、値下げ前に購入したお客の気持ちも考えて値下げ理由が必要になってくる場合も多いのではないでしょうか?
まあ実際にはライバルとの販売競争における戦略上値下げを行なったり、ライバルの値下げに追随して値下げを行なう場合が少なくないとは思いますが、場合によっては正当な理由を考えないで値下げに踏み切った場合、売れないものだから値下げをしてきたと、とられてしまいますので注意が必要だと思いいます。
つまり値下げさえすれば誰もが喜んで販売実績が伸びるわけでなく、正当な理由が必要だと思いますし、代理店を通じての販売の場合、価格を下げることによって販売代理店の粗利金額が下がってしまって逆に、取り扱いが減ってしまう場合も有りますので、値下げについても熟考が必要ではないでしょうか?