一億総中流社会と言われた日本は昔の話になってしまいまして、今の日本は格差社会の始まりであり、今後の動向によっては更に格差が広がると予想されていますね?
そうなってきますと営業マンも、営業戦略を格差社会に合わせて営業スタイルを変えていく必要が必ず出てくるのでは無いでしょうか?
営業マンは先ず営業をかける市場と商材が有って、営業テクニックを発揮する訳ですが、格差社会になってきますと中間層のボリュームが下がってきまして、上と下に分かれて来る訳ですから、今までは圧倒的大多数であった中間層に対しての営業活動を行なっていましたら、それで良かったのですが格差社内になってきた時点で、営業戦略そのものを変更する必要が出てくる場合も多いのでは無いのでしょうか?
※実際には裕福層の数(割合)はさほど増えておらずに、中流階級が減少して下の階層の割合が増えただけだと思いますがね。
但し、良い風に解釈しますと、安く大量に多くの人に販売を行って利益を確保する手法が大手を振って大企業が市場を席巻していた状態から、やり方によっては新たな市場で利益を確保できる新しい時代に切り替わると考える事も出来るのではないでしょうか?
つまりターゲットが二極化してきているので有れば営業戦略もおのずと二極化してくるのでありまして
■裕福層向け販売戦略
高い付加価値を提供する事で、高い利益率での販売を目指す事や顧客別に練った営業戦略を取る
格差社会が始まってきたからと言って、特に裕福層向けに舵を切れる訳でも無いと思いますが、裕福層向けの営業には高い営業スキルとノウハウが必要になってきますので、スタートしてから数年がかりで、営業方法を編み出したりターゲットを探し出したりする必要が有ります。
■非裕福層向け販売戦略
思い切ったコストダウンや価格戦略を行う事によって、販売実績を確保する事になる場合が多いと思いますが、コストダウンには営業経費も勿論含まれるわけでして、非裕福層向け販売戦略にシフトしない場合であっても、営業コストを含めたコストダウン手法は普段から気にかけておきますと、同じ販売量であっても利益率が上がりますので、より効率的な営業活動が出来るようになります。
まあ格差社会とか消費の二極化は、目に見えて現象として出てくるずっとずっと前から、ジワジワと進んできまして、気が付いた時には舵を切っても間に合わないって事になってきてしまいますので、早めに手を打つ事ですよね?
追伸
個人消費よりも企業の決算のほうが既に格差が表れているようでありまして、業績好調な企業とそうでない企業の差が歴然と表れ出してきています。
好調な企業は、設備投資や商品開発や人材の育成に力を注ぎ込めますが、そうでない企業の場合ですとそんな余裕は無く、結果として格差が広がってきてしまいますね?
対法人向けの営業につきましても、同じように格差が今後も広がってくる傾向が有ると思いますので、営業戦略も又、先手を打って考える必要が有る場合も多いのでは無いでしょうか?