2月と8月(にっぱち)の売上と売上変動

2022/8/16更新

2月と8月(にっぱち)の売上と売上変動

営業・販売の世界でニッパチと呼ばれる売上低下の現象のについての話を思いつくままに書いて見ようと思います。
※売上の構成を考えるニッパチ理論とは違います。

何時の頃からにっぱちと呼ばれて二月と八月の売上は他の月と比べて落ちると言われだしたのかは知りませんが、確かに一部の季節商品などを扱う商売以外では、ニッパチの現象は存在していると思いますが、稼働日から考えますと極めて当たり前の事とも言えるかも知れませんね?

2月は(うるう年を除いて)28日しか有りませんし、8月はお盆休みが一週間ほど有りますのでやはり他の月と比べまして稼働日が大幅に少ないわけですから、売上が落ちるニッパチ現象が起きるのも根拠が有るって言ってしまって良いでしょうね?

確かに8月の場合ですと、お盆休み(夏休み)が長い企業では二週間とかの場合も有りますし、海外に出かけてしまってお客が少ないとか、企業相手の商売の場合ですと稼働日が通月の2/3程度しか無いわけですからその分の売上は当然落ちてしまいますからね。

しかしながら現実にニッパチ現象が稼働日の少なさ以上に売上が落ち込む場合も珍しくない訳でして、概ねがニッパチは仕方が無いって事で済んでいると思いますが、これはどうゆう事でしょうね?

私が思うには”景気”って文字は”気”の文字が付く様に何となく、購入したいと思う気持ちが有るとか、出てくるなどの心理的な要素が、稼働日の少ない事にプラスされて、人間の心理に影響しているような気がします。

商品を購入するお客も仕事をしている場合も多いわけでありまして、自分の仕事(商売)もニッパチでもって売上が落ちると思って、商品の購入をためらって買わないで節約したりする事が回りまわって、全体の消費を引き下げてしまっているのかも知れないですね?

まあ企業の売上を年間で考えている場合は、ちゃんとニッパチの売上変動を最初から考えて年間の売上計画や営業計画を立てていると思いますがね。

逆に年間の売上変動を全く考えていない、蓄積無しの狩猟型の営業ポリシーで営業活動を行なっている企業では、ニッパチの売上低下に慌ててしまいまして、急にキャンペーンを始めてしまったり値引き販売をしてしまったり、無理な押し込み営業をしてしまったりして、後々まで行った行為が響いてしまう場合も有ると思います。

勿論、1月と7月に前倒しで売上を確保しておければ一番良いのでは有りますが、簡単に出来る事では有りませんし、ニッパチに駆け回る営業マンも少なくないのかも知れません。

但し、稼働日が少なく売上が落ち込む時期にキャンペーンもしない、値引きも通月と同じで、一定の売上を確保出来るように創意工夫をする事は、営業効率を一段上に上げるって事になりますので、場合によってはニッパチに対応して良い状況を作れるのかも知れないですね。

追伸
徐々にでは有りますが夏休み(盆休み)の休暇をずらして取得するとか、長年の経験で売上の落ち込みをカバーできている業界が出てきたりと、ニッパチの影響力が低下気味では有ると思います。

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