今回は売れているトップ営業マンやベテラン営業マンに限った話になりますが、販売手法や売れるトークと言った営業ノウハウを他人に教えるか?って事の話題です。
ですから営業成績の上がらない売れない営業マンには、他人に教えたくてもそもそも営業ノウハウを持っていない訳ですから、教えようが無いのでして、今回の話には無関係って事になってしまいますね?
そもそも営業/販売の世界では限られたパイの中でしのぎを削っている場合が多く、又 新たな市場を開拓したとしても後発の参入が有りますし、今伸びている市場においても何時かは市場が飽和状態になりますので、他人に営業ノウハウを教えるって事は、パイの取り合いの中においては自分に不利になる場合が多いと思います。
それと、社内におきましても年功序列の慣習が薄れて行ってる現状の日本企業では社内の同僚は勿論ライバルですし、後輩営業が自分より力をつけて自分より営業成績を上げてしまいましたら、自分を飛び越えて出世してしまう場合だってあるわけですので、おいそれと他人に自分の営業ノウハウを教えない営業マンも実は多いのでは無いでしょうかね?
※社内評価における売り上げ実績と(他人の面倒見の良さ)などのウェイト比も売り上げ実績のウェイトのほうが高くなりがちですし、営業管理職や経営者の方も、社内に営業マンが複数居る場合ですと、営業マン同士の実績を比べて線を引いてしまったり、評価する傾向が有りますので同僚や後輩に営業ノウハウを教えて結果として自分の評価が下がってしまう場合も出てきてしまうわけですね?
但し、売れる営業マンが管理職に昇格して自分の売上ではなく自分の部下の売上の合計が自分の評価になってきますと、今度は逆に部下に対して自分の持っている営業のノウハウを教え込みませんと、実績が伸びない訳ですから人によっては考え方を180度替える必要が出てきますよね?
まあ基本的には営業マンは隠すことが上手ですから、売上の一部を隠して翌月に組み込んでしまうとか、お客からのクレームを隠すとか、言ってはいけない営業トークを社内では隠したりしますので、営業ノウハウを隠すことなんて、営業技術の高い売れる営業マンにとっては朝飯前の事かも知れないですね?
しかし、管理職の社員も自分が販売の現場から指導育成の立場になってきますと、自分では営業しないわけで徐々に実践の感が鈍ってきたりしますので、社内又は部下で実績を出している社員の営業ノウハウを知ろうとしますので、職場によっては営業ノウハウを隠す営業マンと、それを知ろうとする上司との駆け引きが有ったりしますね?
中には、人に教える事だけを商売にするいわいるコンサルターとかコンサルタントって職業の方が必然的に?生まれてきたわけですね?
彼らは、出し惜しみも何も契約してお金を貰ったクライアントに対しては、ノウハウを提供して実績を出してもらいませんと、商売にならない方も多いので、一応は一生懸命営業ノウハウを教えてくれるのですが、中には役に立たないノウハウを高く販売する営業コンサルタントも存在しますので注意は必要だと思いますよ。
それと営業コンサルタントの中にはノウハウを一度に出してしまいますと、後はもうなにもないって方も多いので、小出しにして長続きさせようとする方も居ますね。
私が思うには、営業ノウハウを他人に教えるの世界ではギブアンドテイク、つまり有益な情報を貰ったらお返しをするって事が成立していませんし、成立させようと思っても、売れる営業マンが持っている営業ノウハウを売れない営業マンに伝授するって下流に流れる形になりますので、なかなかギブアンドテイクの関係が成立しないのですね。
ですから、教えてくれないようであれば、物陰から除くって例えになってしまいますが、他人の営業テクニックを、目敏く見抜いて自分の物にしてしまう技術のほうが、教えてもらうより余程有効ではないかと思います。
追伸
他人に営業的なノウハウを教えるふりをして、核心の部分は教えないって営業マンも多数居ると思いますよ。