今回のコラムですが飛び込み営業のマナーについて書いて見ようと思いますが、そもそもアポイントも無しに訪問先の状態もわからない状態で、訪問営業する訳ですからスタート時点で失礼と言えば失礼なのですが、だからこそマナーは必要になると思います。
基本的には相手の立場に立って考えて、良くないと思われる行動や言動をしないって事に要約されてしまうのですが、それでは今回のコラムはこれで終わってしまいますので、もう少々具体的な事について書き進めてみようと思います。
■インターホンやチャイム、呼び鈴の類は何度も押さない
中に人が居る気配がしていても誰も出てこない場合は、何度もチャイムを押してしまったりする営業マンが居ますが、一度呼んで暫くしてもう一度呼び出しても出てこないようであれば、諦めるほうが良いと思います。
個人宅の飛び込み営業の方の中には表札の名前を見て、名前を呼んでみる営業マンも居るようですが、初対面の知らない相手の場合は、やめておいたほうが良いと思います。
■最初に訪問の目的をはっきりと伝える
営業マンの中には訪問の目的をはっきり伝えなかったり、言葉を”ご挨拶に”とか”ご紹介に”って感じでしゃべる場合が有りますが、営業マンが訪問してきているのを誰が見ても商品を売りに来ているのに間違いない訳ですから、はっきりと目的と身分を伝える必要が有ります。
これは法人相手の営業では鉄則ですし、個人宅の飛び込み営業の場合でも、売るって感じよりも、興味を持っているお客を探すって考え方のほうが良いと思いますので、さっさと目的を伝えてしまったほうが良いと思います。
■必要以上に大きな声を出さない
営業マンは元気は必要ですが、社内に響き渡るような大声や、隣近所に聞こえるような大声で、話をしてはいけないのです。
相手にはっきり伝わる声の大きさ以上に大声で話してはいけないと思います。
■相手が断る意志や購入する気の無い事を意思表示したらさっさと帰る事
営業マンの中には、一度きっかけが出来たら、営業は粘りが大事ってんで買うまで帰らない気持ちで営業に精を出す方もいらっしゃるようですが、そんな営業マンばかりですと、今後益々訪問販売は難しくなってきてしまうと思います。
最近では訪問販売の営業マンが来ても一切応対しない人が増えているのもこんな所に原因が有るのでは無いでしょうか?
後は身なりに気を使うとか言葉使いを丁寧にすると言った、売るために必要なマナーになってくるのだと思いますが、どうも一部の営業マンの行為の為に真面目にマナーを守って飛び込み営業や訪問販売の営業マンが、同類に見られてしまっているような気がします。
明治時代や江戸時代以前では、往来を商人が行き交いまして、多くの商品は商人が背中に背負って家々を回って販売をしていましたが、何時の間にか商店や店舗での販売や通信販売が発達しまして、飛び込み営業の数は減ってはきましたが、飛び込み営業は営業の原点であり、基本動作ですのでマナーを守って励みましょうね。