内勤営業とはその名の通り、外回りをしないで毎日社内に居る営業マンの事ですが、営業マンは外回りをして客先に訪問するって事が一般的ですので、あまり耳にしない言葉では有りますね?
具体的に内勤営業マンの事を少し書きますと、お客から商品の価格交渉や内容/スペックの問い合わせや、その他営業的な問い合わせがメールや電話で来た場合に、その場で営業的な受け答えが出来る営業マンになります。
えっと、企業に製品や商品の購入に絡む事を問い合わせた場合に、「担当の営業しかお答えできませんので、折り返し担当者から連絡します」って対応は良く有る事だと思います。
殆んどの場合、営業マンが外出先からお客へ連絡を入れる流れになっていると思いますが、営業マンが商談に入ってしまっている場合は長時間連絡が取れませんし、営業マンも社内に戻らないと答えられない場合も多く出てくると思います。
勿論、お客からしてみれば電話やメールで問い合わせて即答で答えが返ってきたほうが嬉しいに決まっていますよね?
元来、このような対応に関しては社内に居る営業管理職の方が対応をしていた場合が圧倒的に多いのですが、最近はプレイングマネージャーって形で、部署の責任者になっても自分の売り上げ目標(ノルマ)から開放されない、管理職の方も多くなってきましたので、社内には事務員の方だけって場合も多くなってきていると思います。
では内勤営業マンを確保すれば良いかと言いますと実際にはそうならない場合が多いですよね?
毎日、何本も営業マンが対応する必要の有る電話がお客から入ってくるのでしたら別ですが、せいぜい一日1~3本でしたら置く意味が無いですし、内勤営業マンよりも外を回って売上を確保してくる営業マンを増やしたほうが全体の売上は上がってくる場合が多いですからね?
又、内勤営業マンはベテラン営業マンとして幅広い自社商品の知識を必要とされますし、電話での受け答えに関しても、外回りの営業マンが答えた事ですと営業マン個人の返答って事に多少はなりますが、電話の場合ですと会社としての返答になってしまう場合が多いですので、経験の浅い営業マンでは役不足になってしまいます。
となると内勤営業マン=営業管理職って形が一番望ましいと思いませんか?
まあ、それ以前に内勤営業マンの必要性を感じていない企業は圧倒的な大多数だと思いますがね?(大きなメーカーや問屋、商社などは内勤営業マンが居る場合が多いと思います。)
ただ目的はお客への対応をスムーズにとか販売チャンスを逃さないって事に有りますので、内勤営業マンが居なくても他の職種の社員が手助けが出来れば効果としては同じことにはなるわけです。
その為には、情報の共有とか社内のコミニケーションとか権限の委譲など、整備する事が沢山有ると思いますが、そもそも「担当の営業しか分からない、とか返答が出来ない」って事が非常に多い為に、販売チャンスを逃してしまったり、顧客満足度が上がらなかったりなどの原因になっている場合が有るからです。
前に、全員営業について少し書いた事が有りますが、内勤営業の必要性は有るが実際に置くほどでも無いって場合でしたら、電話に出た誰もが内勤営業的な受け答えが少しでも出来るようにしたほうが良い場合も有るのではないでしょうかね?
追伸
内勤営業マンに近いものに営業アシスタントってのが有りますが、アシスタントが欲しいって思っている忙しい営業マンは多数存在しているのではないでしょうか?