営業マンは体力勝負のようなところが有りまして、どちらかと言いますと体力が有って外交的な性格の人間が営業マン向きの人間だといわれますね?
確かに朝から客先を一軒でも多く回って、営業活動を行なって会社に戻ったら提案書や販促資料を作成して、上司との対応が有って時にはクレームの対応に奔走してと、体力がないと営業マンは勤まらないと思います。
営業の能力が一定レベル有れば、自分の体力に任せて営業量で実績を出していく事が可能なのですが、全ての営業マンは毎年、齢を重ねて行きますので誰しも徐々に体力が低下してしまうのが現実です。
ですから、若いうちは体力に任せて行動の量や営業活動量でノルマをこなしていた人も、何時までも体力の維持は出来ませんので他の部分でカバーしていかないと、ノルマを達成する事が出来なくなってしまう訳です。
私が思いますに、30歳になるまでは体力に任せた営業方法でノルマに立ち向かっていくのも必要な事だと思いますが、30歳を過ぎた辺りからは、自分の体力が低下していく事を頭に置いて、営業内容を考えていきませんと、40歳を過ぎた辺りから考えていた営業マンと差が付いてしまうと思います。
実際には考えている方よりも、営業成績を上げて管理職クラスに昇格出来る人が多いので有りますが、マネジメントに専念できる管理職まで出世できる営業マンは5人に一人位の割合に過ぎないのが現実でしょうから、体力が必要な営業マンもなかなかたいへんな所が有りますよね?
※管理職になっても最近ではプレイングマネージャーのような形で自分の売上ノルマ+部下の管理育成までが仕事の範囲になってしまう場合も少なく有りませんので、その場合は更に体力や気力を必要としますので、体力維持も仕事の一つになってしまいますよね?
そうしますと、逆に若いときに体力任せよりも頭と知恵を使って営業ノルマに立ち向かい、自分の営業スキルを向上させていた営業マンは、年齢が上がってもちゃんと通用するって事になるのではないでしょうか?
つまり営業マン個人も時間軸を考えた戦略が必要だって事になって来るのですが、上司や会社の体制も考える必要が有りますよね?
中には若い営業マンも在籍20年のベテランの現場営業マンも同じに考えてしまったり、営業マンの年齢が上がってきても体力の低下するって事がまるっきり眼中に無い経営者の方も、存在するのではないでしょうかね?
若い企業が急激に営業成績を伸ばしている事例は枚挙のいとまが無いほど沢山有りますが、5年10年と経つうちに業績が落ちてくる場合が珍しくないと思いますが、様々な要素の中で営業マンの平均年齢が上がってきて、体力勝負が出来なくなってしまった営業マンが増えてしまい、されとて兎に角、営業量だけで業績を確保してきた場合は、切り替えが上手く出来てないですから、必然的に業績が頭打ちになってしまいますよね?
市場が拡大している状態で営業マンの数を増やしていくにも限界が有りますし、定着率が高い職場ほど気が付くと営業マンの平均年齢が上がってきてしまっていたりしますからね?
ですから、営業マンが個々に個人で考える以上に、会社を運営していくためには営業マンの体力について考える必要が有るのでは無いでしょうかね?
追伸
この営業マンの体力に関しては1年や2年では誰も気が付く事が出来ないのですが、5年10年と経ちますと、想像以上に営業マンの活動量や気力に影響してくるようです。
5年先10年先を考える事は大切な事なんですよね?