会社を経営する考え方の中で、全員経営を標榜している企業か有りますね?今回はこの全員経営について考えてみようと思います。
全員営業とは、読んで字のごとく所属する全員が営業社員って事なのですが、これは基本的には考え方の事になります。
全員営業の考えと言っても、実際に全ての社員が営業に出て行くわけでなく、社員全員が各自の受け持ちポジションにおいて、販売につながる事を念頭において仕事をする事になります。
しかし標榜するのは簡単なのですが、イザ実行に移して目に見える成果を出していく為には、細かい積み重ねが必要になってきます。
又、経営者が口先だけで全員営業の体制を標榜してしまっている例も数多いのでは無いでしょうか?
例えば、営業会議を営業マンだけで行なってしまいまして、話し合いの内容も結果も何も他部署には伝わっていなかったり、何か商品販売の為のキャンペーンを行う場合でも、営業マン以外には情報が落とし込まれていなかったりする場合も有りますね。
全員営業の体制をしっかりと構築しようと思ったら、最低でも数ヶ月はかかると思いますし、全員営業とは全員経営の考え方にもつながって来ると思いますよ。
基本的な事から書きますと、普段の仕事をこなしていて自分の給料の原資がどこから出ているのか(勿論、お客さんが払ってくれる代金から利益が出て、給料が支払われる訳ですが)、分かっているようで、実感として分かっていない場合が多いのではないかと思います。
つまり給料は会社から出ているって感覚しかなくて、時間としてお客から貰う商品代金ってのが、分かってない訳です。
私が思うには、全員営業の体制を作るにはこのあたりの意識の部分から、変えていきませんと全員営業は掛け声だけで終わってしまうのではないでしょうか?
その意識が浸透しましたら、次には営業会議に出席するとか、月に一回位から営業同行を行って、生のお客に接しながら、営業的な考え方を浸透させていったり、個人が個別に考えてみたりしながら徐々に、全員営業の考え方を浸透させていく事が必要なのではないでしょうか?
根本的には掛け声だけでも形だけでも成果にならない場合が多く、実践して成果につながっている企業はまだまだ少ないのではないでしょうか?
追伸
全員営業については企業規模が小さい(零細企業や中小企業)ほど実践しやすいと言いますか、なにせ小規模で会社を運営して行くわけですから、標榜しなくても掛け声をかけなくても自然と全員営業になっている場合も多いと思います。
逆に会社の規模が大きくなれば大きくなるほど、全員営業の実践をやる事が、実現しにくく掛け声で終わってしまうのではないでしょうか?
事例として規模が小さかった頃は、全員営業が実践されていて販売実績に貢献していた企業が、大きくなって(非常に良い事ですが)、全員営業から離れていってしまう場合も多いのでは無いでしょうかね?