販売代金の回収と遅延利息について

2022/8/16更新

販売代金の回収と遅延利息について

営業マンの仕事は顧客を開拓して商品を販売して最後に代金を回収して初めて売れたって事になるわけですが、代金回収のズレが発生してしまったり、何度も集金に行ったり、催促の電話をしても中々入金して貰えなかったり、代金の回収に必要以上に手間をかけてしまっている営業マンも居ると思います。

もし回収率がなかなか上がらないで、毎月のように販売代金の回収に営業マンが手間取ってしまっている場合は、遅延利息の設定を検討するのも手だと思います。

実際問題、納品しても代金の支払いが無ければ売れた事にはならないのは勿論ですが、例え最終的に回収が出来たとしても、回収が毎月遅れているようでは、資金の回転率が低下してしまいます。

※1000万円の回収予定が回収率90%で残りの10%が翌月中に全て回収が出来たとしても、100万円の入金が翌月に回って仕舞う訳ですので、運転資金が足りなければ何処かで借り入れをする必要が有りますし、借り入れが必要なくても100万円の資金を寝かせておく形になってしまいます。

はっきり書いてしまいますと、ちゃんと回収できないのであれば売らないほうが良いのですがね。

さてその代金回収対策におきまして外資系の企業を始めとして、遅延利息の設定を始めている所が出てきていますね。

これは売買契約を結ぶ際の契約書にも明記してありますし、請求書にも支払期日の近くには支払期日を過ぎた場合の遅延利息につきましても明示されていて、営業マンもその事をお客には口頭でも話をしています。

既に実施している企業については、どこも回収率は上がっているようですし、それによって売上のダウンなどもあまり聞きません。

銀行でも税金でも支払期日に1日でも遅れますと間違いなく遅延利息が発生してしまう訳ですが、何故か企業の場合ではそこまで踏み切れない企業が多いようですよね?

もし本気で回収のズレを無くそうと思ったら、遅延利息の設定をした上で売買契約を結ぶのも手だと思います。

追伸
売買契約書や取引契約書には、支払いが遅れた場合の遅延利息が明記してある場合も多いのですが、それを行使していない企業が多いのでは無いでしょうか?
中々、販売する側の立場ですと、強く出る事が出来ない場合も多いと思いますが、実際に取る取らないを別にしまして、更に請求書にも記載するだけでも、回収率の改善になる場合は多いと思います。

営業マンも期日までに販売代金を回収するのは当たり前の世界ですので、遅延利息の設定をしたとしても、それは当たり前の事として、それを乗り越えて営業をする必要が有るのです。

追伸2
営業マンになって世の中にはお金にルーズな人がこんなに存在するって始めて気が付く人もいると思います。
期日通り支払わない企業は、何故かある一定の確率で存在してしまうのです。

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