要求仕様書の作成

2022/8/16更新

要求仕様書の作成

ソフトウェアの開発の世界や、受注生産の機械などの場合で、見積書を集める際に、要求仕様書(要求する仕様をまとめたもの)を出して、その要求に沿った内容に答えることが出来る製品の見積を出してもらう為の書類(書式です)

私も過去に要求仕様書を書く必要が有りまして、インターネットや書籍で要求仕様書(仕様要求)の書式や雛形を探したことが有りますが、自分が作ろうとしている製品と似通った製品の雛形でないと、参考にならない場合が多く、要求仕様書(仕様要求)の書式が書いて有る解説の書式も非常に少なく、結局、雛形が見つからない状態で、自分なりに要求仕様書(仕様要求)を作成した覚えが有ります。

さて今回は要求仕様書(仕様要求)についてもう少し書いてみようと思いますが、不思議なことに要求仕様書(仕様要求)を発注者側が書かないで販売(営業をかけている)側が、事前に発注者に代わって下書きを書いてあげている場合が、少なくない状態で存在していると思います。

お客と営業マンの立場で考えて見ますと、誰が考えてもお客のほうが立場が上であります。

要求仕様書(仕様要求)を作成するには、非常に時間がかかりますし、要求した仕様に記載されていない項目が、後から(納品されてから)気が付いたとしても、それは別料金がかかってしまいます。

一般的に購入側は自分が使う目に見える機能だけしか把握しておりませんから、普段使わない機能や目に見えない項目について注意して要求仕様書(仕様要求)に盛り込んでおくことが、難しい場合が多いわけです。

勿論、発注者が慌てて書籍やインターネットで雛形や書き方の情報を探しても、自分が書こうとしている製品の要求仕様書(仕様要求)の書き方の具体例など、記載されている訳も無く、誰か分かる人間に協力をお願いしないと、書く事が出来ないって事態が発生してしまう訳です。

そんな時に、発注者がどんな行動を取るかと言いますと、仲の良い出入りの営業マンに下書きの作成をお願いしてしまうわけです。

そうなりますと、後はどうなるかはお分かりかと思いますが、出入りの営業マンは自社商品を売り易くする為の要求仕様書(仕様要求)の下書きを書き出すわけですね、自社商品にのみ搭載されている機能を盛り込んでくるとか、自社が得意な部分を盛り込んできまして、最終的に自社商品の受注につなげる訳です。

このあたりは判断が難しい部分が有りまして、発注者側がシステムに精通をしていないと、幾ら雛形や書式の見本を参考にしても肝心の中身が書けないわけですから、解決が難しい場合が多いのです。

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