携帯電話の営業マン

2022/8/16更新

携帯電話の営業マン

携帯電話の営業の場合、大きく分けて2つ、企業・法人を回って法人向けの携帯電話を販売する法人営業と、もっぱら店舗で待っていて来客に対しての接客で個人客に携帯電話を販売する、店頭販売に分けられます。

さて、携帯電話の法人営業ですが中小・零細企業にはまずめったに携帯電話の法人営業はやってきませんので、そもそも携帯電話の法人営業が存在する事を知らない方も多いかもしれません。

機種の説明で販売する個人向けの販売と違って、法人営業は通信経費の削減提案が主体になるのでは有りますが、なかなか苦戦しているのが実情のようですね。

情報収集手段が少ない時代と違って、最近は企業の総務課は、様々なチャンネルで情報を収集していますので、売り込まれて携帯電話を変更する企業も非常に少ないですし、変更するのであれば、自分で情報を集めてとっくに変更してしまっている場合が多いわけです。

そんな訳で、あまり携帯電話の法人営業をバリバリやっているキャリアは少ないように感じますが、一般に目にするのは店頭で個人向けに携帯電話を販売している営業さんですが、こちらも最近は特に大変そうな気がいたします。

先ず、各種割引サービスが沢山出ていまして、しかも頻繁にサービスが改定されたり新設されたりしますので、しっかりと覚えていないとまともに接客が出来ません。

それと、携帯電話が高機能になってきていますので、機能を機種ごとに覚える必要が有ります。

それと、最近は携帯電話もすっかり定着していますので、電話帳などメモリーを移し変える作業ですとか、本人確認の作業ですとか、ただ黙って店頭に座っていてきたお客に携帯電話を販売すれば良いわけではないですからね?

只、携帯電話の営業が個人向けも大変なのは、機種本体は何処で買っても同じなわけで有りまして、同じ機種ならより安いほうにお客は流れるのですが、安く販売していても、販売担当として要求される、機種の知識や煩雑な事務仕事は同じく発生しますので、安売りをしても、右から左の商売のように、商品を渡すだけでは終わりませんので、苦労は絶えないと思います。

聞くところによりますと、昔は無料でも何でも本体さえ、ばら撒いてしまえば、通話料金のバックで、利益を上げることが出来た時代があったとの事ですが、年を追って通話料のバックや販売台数に対するリベートが縮小されているようで、携帯電話ショップの中には経営的に厳しくなっている店も多いと聞きます。

これは、日本において携帯電話の普及期のビジネスモデルが、本体の販売での利潤を度外視して、必要以上に通話料金のバックでの利潤を出すビジネスモデルに走ってしまったためだと思われます。

諸外国では、本体の価格が日本と比べて非常に高く、通話料金が割安なところが多いと聞きますが、本体のコストに見合う料金を設定している極めて正常な状態でありまして、日本の携帯電話市場は少し歪んでいるのだと思います。

この歪みが是正されてくれば、携帯電話の営業マンの重要性はもっと高くなってくると思いますよ

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