百科事典のセールスマン

2022/8/16更新

百科事典のセールスマン

百科事典を販売する人は営業マンと呼ぶよりも、セールスマンと呼んだほうが収まりガ良いと思いますが、海を渡ったアメリカでは、かつてセールスマンの代表のような存在が百科事典のセールスマンだったようです。

全米を百科事典の出版社に所属する直販部隊が名簿を元に一軒一軒訪問して、百科事典を販売していた時代が有ったそうです。

インターネットが普及していないですと、何か調べる場合の王道は百科事典でしたし、何冊にも分かれていて重くて嵩張りますので、わざわざ訪問して販売に来る、セールスマンの実力が発揮されていた時代が有りました。
(なにせある程度の収入が有れば、一家に一セット百科事典が当たり前の時代が有りました)

かつて栄華を極めた?百科事典のセールスマンですが、時代は流れインターネットの普及とともに、すっかり姿を消してしまったようです。

百科事典のセールスマンの中には、親子二代にわたって百科事典のセールスをしている人もいたとの事で、もっていた顧客情報は膨大かつ詳細なデータだったとの事です。

現在の日本におきましても、訪問販売のセールの現場では苦戦が続いていまして、続々と訪問販売の世界に立ちはだかるセールスプローモーションが出てきていますからね。

例として

○テレビショッピング
これは、物凄い販売力を誇りますが、テレビショッピングの販売好調の秘訣は、面白く分かりやすく、買わなくて見ているだけでも面白く、見ているとついつい欲しくなってくる事ですね。
実は、訪問販売が下降線でテレビショッピングが伸びている、原因として大きいのは、威圧感がない事につきます。
営業マンが訪問してきた場合は、威圧感があったり、断りにくいがありますが、テレビショッピングでは一切有りませんからね?

※テレビショッピングの世界でも、電子辞書は売れ筋の一つです。

○インターネット販売
最近ではメーカーが直接インターネットを活用して直接、市場に販売攻勢をかけてきていますが、こうなりますと、セールスマンの出る幕は無いわけです。

とまあ、様々な販売チャンネルの台頭によって、百科事典のセールスは淘汰されていってしまいましたが、何十年もかかって時には親子二代にわたる長きの年月を費やしまして、膨大な顧客を開拓しえた事例は、訪問販売の世界では、珍しい事例ではないでしょうか?

インターネットやテレビショッピングが台頭してきた現在でも、顧客管理は重要視されてきていまして、どこの企業の顧客の管理に力は入れてきていますが、百官時点のセールスの世界のように、世代を超えて顧客との信頼関係が築けるほどは難しい時代になってきているのではないでしょうかね?

なにせ、百科事典のセールスマンは人対人のつながりで有りましたからね。

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