お客に対して積極的にセールスする事もなく、常に引いた状態でお客に接しても、お客のほうから営業マンにどんどん近寄ってきて、お客のほうから購入の意志を営業マンに伝えてくる、引く!スタイルの営業は、クレームが発生する可能性も低く、理想の営業スタイルと言えましょう。
但しこの引いて売る営業スタイルは一定以上の営業スキルを必要としまして、新人営業さんでは難しい営業スタイルです。
※新人営業さんの場合は、引いた営業スタイルより、値段を引いて売る形になってしまいます。
引くスタイルを確立するためには、反響営業なり紹介営業でお客が向こうから寄って来る仕組みを先ず作って、売り込むのではなく、お客にとって必要で有益な情報を持って、適切にお客に情報を伝えていく土台が必要になってきます。
引く営業スタイルを確立しようと思った場合、先ずお客が自分からやってくる仕組みを作ることが第一ステップになってきます。
第二ステップとしては、売りたい心をしまっておいて、どのような情報を出していけば、更に情報を求めて聞いてくるかを考えてセールストークを展開する事です。
この段階で有効になってくるのは、他での事例(成功事例などが有ると良い)など、直接売り込むわけでなく、外堀の情報を伝えて、決して自分から商品を買ってくれと、セールスしないやり方になります。
※一旦、引いて売る営業スタイルに決めたら、最後までスタイルを貫き通さないと、失敗します、売る素振りを見せないで途中で売り込むのは、お客の受けは良く有りませんので、売り込むなら売り込むで、最初から徹底して売り込む営業スタイルで訪問したほうが良いでしょうね?
引いて売る営業スタイルの営業マンは、お客が購入の意志を見せ始めても、更に購入意志を試すかのように、小さな問題点などネガティブな要素を持ち出しまして、もう一押し、お客の購入の意志を硬くす事と同時に、お客の信用を高めて、納品後のクレーム要素を排除致しますね。
お客は欲しくない商品や受けたくないサービスは幾ら安くても購入しませんし、欲しくなったり受けたいサービスがあれば、自分の意志で買いに行きますが、誰が考えても商品を売り込む営業マンが、お客が自分から欲しくなる(ように仕向ける)情報を提供出来るようになって行くのが、第一歩です。
※お客への売り込みに苦労している営業マンにとっては、引いて売るスタイルは難しく感じるかもしれませんが、成績優秀の売れる営業マンの半分は、売り込み上手で、残りの半分はお客から寄って来るスタイルで、売り上げ実績を伸ばしているのは事実だと思いますよ。