上司が部下を見抜くには3年かかるが、部下が上司を見抜くのは3日で見抜くといわれています。
ある程度の大企業になってきますと、移動や転勤はつきもので有りまして、管理職として新しい部署に赴任して、全く新しい部下の上にたつ場合、部下の性格を見抜く必要が有ると思います。
例えば、口先だけは従順で実際には指示に従わないタイプの部下が存在している場合は、早く気が付いて手を打つ必要が有ると思います。
やってはいけない手法としては、ノミニケーションって言われる、アルコールを伴う親睦で部下を知ろうとする行為は、避けたほうが良いと思います。
営業畑の人間の場合は、商売相手との接待が手馴れている人も多いと思いますが、ノミニケーションの場所で見せる姿と、仕事で見せる姿や心がけが違う場合が非常に多いですから、営業マンの本質を知ろうとするには、あくまでも業務の中で、営業の現場で部下の性格や本質を見抜く必要が有ると思います。
では部下を見抜くためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
基本中の基本は部下を良く観察する事でして、営業日報の書き方一つをとっても、具体的に分かりやすく要領よく書いて有るかを見るだけでも、ある程度、性格を知ることが出来ますし、机の上が整理整頓されているかとか、お客との電話での会話に注意してみるだけでも、おおよその性格を知ることが出来ます。
実は、多くの営業現場で部下を良く見ている上司は少ないようでして、結果数字、売上数字にだけは注意しているが、それ以外は全く眼中に無い方も多いようです。
営業成績が上がっていて、売上/利益が安定して上がっている場合は、それで全く問題はないのですが、数字が思うように上がらない、結果が出ない、売り上げ不振に直面したときに、部下の事を把握しているか否かで、営業部隊を売上が上がる方向に導いていけるかどうかの違いが出てきます。
ここでちょっと違う事を書きましょう。
実は
■部下が上司の事を尊敬している
■部下が上司の考え方を理解していて
の2つが現状であれば、部下を見抜く必要は有りませんし、部下はついてくるのです。
厳しい書き方を致しますと、部下に尊敬されていない立場上で上司であるだけの上司ほど、部下の働きに不満を持っていたりするわけです。